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 花菖蒲人気投票結果

             編集部

平成13年度花菖蒲人気投票 系統別

  昨年の春に皆様にお願いした、花菖蒲人気品種の集計を発表致します。
   協会会員約300中、57名の方から投票をいただき、トータルでは265品種、540票となりました。事務局側と致しましては、もう少し多くの方からのご投票を期待しておりましたので少し残念に思いましたが、今日の花菖蒲の人気の傾向がわかり、たいへん興味深い内容となりました。

   第一位は平尾先生の「舞 扇」で、この品種は昭和四十年に人気投票を行ったときも第一位であり、その後多くの新花が作出されながらも不動の人気を得ていることがわかりました。第二位の「美吉野」、第三位の「葦の浮船」「清少納言」とも言わずと知れたおなじみの名花で、以降こんにち皆様に支持を得ている品種が続きます。投票された全品種の中には、約百六十年前に作出された古花あり、今世紀になって命名された新花もあり、新しい古いに関係なく、良いものは良いとして支持されていることがわかりました。

   上位10位までの47品種を巻頭カラーにて紹介致しましたが、実際には投票数が二票や一票の品種が218品種もあり、かなりばらつきました。ページの都合のため掲載は省略させていただきましたが、花菖蒲がそうとう好きな方々が投票してくださったこともあり、珍しい品種も多く、中には十品種の投票では好きな品種を選ぶのに苦労され、好きな品種を全て書きだしてくださった方や、「花菖蒲品種総目録」に記載のない品種も数種あり、この場合、系統は「不明」とさせていただきました。

   系統的には依然として肥後系が半数弱を占めていますが、昭和40年のアンケートでは圧倒的に肥後系の品種が多かったのに対し、今回の結果では江戸系の割合も多く、中でも長井古種や原種にも人気が出て来ていることが大きな特徴でした。高度成長時代とは人の意識が確実に変わっていることの顕れだと思います。反面、伊勢系の割合が少ないように感じました。

  今後も折りを見て、人気投票を行ってみますと、その時代ごとの人気の推移がわかり、重要な資料になってゆくと思います。